FESTIVAL OF CYCLING
フェスティバル・オブ・サイクリング
開催日: | 2013年12月7日(土)8日(日) ※2015年開催日確認中 |
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場所: | 南島 クライストチャーチ Christchurch |
レース内容: | ロードバイク・イベント |
1日目 | ・Harbour Ride 80km ソロ / チームライド(2名、4名) / レトロ部門(おんぼろ・マウンテンバイク・タンデム等) |
2日目 | ・City Criterium ※2日目は公式レースなので、事前にCycling NZに加盟していただく必要があります。 |
参加人数: | 約1,050人(2009年度実績) |
難易度: | 初級者以上 |
公式HP: | http://www.festivalofcycling.co.nz/ |
2日間の日程で開催されるこのイベントは、まさに自転車好きの為のお祭り。
1日目は、美しい景色を眺めながらの75kmのハーバーライド。
2日目は、クライストチャーチの美しい街の真ん中を、そっくり「自転車天国」にしてのクライテリウム競技。
走って良し、見ても良し、こんな遊び心がぎっしり詰まった2日間は、他ではなかなか過ごせません。
自転車好きの為の2日間のお祭り、ガーデンシティと言われるクライストチャーチで過ごしてみませんか?
2006年参加スタッフのイベントレポート
南島はクライストチャーチで行われた、「Festival of Cycling」という自転車のイベントに行ってきました。名前だけ聞くと、おもしろ自転車の品評会の様ですが、実は1600人以上が参加する2日間のイベントで、1日目は75kmのファンライド、2日目は様々な種目のタイムトライアルなどを行うといった、この町の雰囲気とぴったりの欧州風なものでした。
前日に受付は済ませますが、なんと受付場所はこのイベントのメインスポンサーである、フランスの誇る車製造メーカー、プジョーのディーラーです。ショールームの半分が受付になっていて、プジョーの自転車にかける意気込みを再び感じました。
1日目 Harbour ride朝8:30、友人に送ってもらい、スタート地点のマコーマックス・ベイへ向かう。するとたくさんの人々が、前方からエリートクラス、2時間位で走れる人、2時間半、3時間、リカンベント、タンデムというように並び、今か今かとスタートを心待ちにしていました。最初は住宅地のなかを走ります。南島最大の都市とはいえ、やはりここはニュージーランド、アカロア・ロードと言われる道に入る頃には、もうそこは町ではなく、まるで映画の1シーンに出てきそうな風景のなかを走っています。
40km付近で急に人が多くなり、不思議に思い聞いてみると、この先に坂があるから、そこでペースが遅くなっているとのこと。すると、5分もしないうちに高低差150mほどの坂が前に見え、皆ぜぇぜぇ言いながら走っています。そこを越えると海が見えました、ガバナーズ・ベイと言われる湾も見え、不思議とゴールが近いような気になります。しかし、ここからが妙に長く感じました、それもそのはず、アップダウンが多くなり、この辺独特の行く先は見えても、なかなか辿り着かないというようななかを走っていきます。
人気の観光の町、リトルトンに入ると沿道の方々が手を振ってくれ、コースは名物エバンズ・パスの5kmの坂に入ります。最初のコーナーを曲がると、左手に断崖、右手には水平線が見え、素晴らしい風景が目に飛び込んできます。そして遠くに見える集団が、未だに坂を登っているのも見え、この坂の長さを改めて実感しました。登ったあとの下りはいつも気持ちの良い物ですが、この下りは景色・スピードともに格別です。
その後、ゴールまでの道程3kmほどを走るとゴールが見え、全速力で走っていると、司会者が一人々々の名前と住所をゴール地点で実況していてくれており、プロの選手になった気分でゴールしました。
ゴールして直ぐのテントには、バナナが山盛りになっていて、スポーツドリンク、そしてホットドッグまでが食べ飲み放題になっています。他にもマッサージコーナー、コーヒー、クッキー、アイスクリーム、他にもスポーツショップ、手のマッサージがあり、ゆったりと表彰式まで過ごせます。
エントリーは様々な部門、年齢は65歳以上までの5段階、他にも会社経営者部門、新米ママさん部門、ボロボロ自転車部門などに分かれていて、色々な方が様々な形で楽しむことができます。
2日目 クライストチャーチの町というのは、ニュージーランドのなかでも一番ヨーロッパ的であるとされている。と、なにかで読んだことがある方は少なくないのではないでしょうか? イギリス系移民の多いニュージーランドのなかでも、確かにこの町はイギリスの色が濃く残っている町ですね。町にはレンガ作りの建物が、教会を中心に並んでおり、非常に雰囲気の良い町です。
一周1kmのコースが町のど真ん中に、その日のためだけに作られていて、そこは沢山の選手や観客達で賑わっています。「クライテリウム」というこの競技、普通の郊外を走るロードレースとは違い、観客に楽しんでもらうことがコンセプト。ヨーロッパ諸国では有名らしいですが、日本ではあまり有名ではないようですね。
Open Menの部のスタート。足自慢の猛者に混ざって、何故か普通のおじさんも居まし た。途中で走るのを止めてしまいましたが、、やってみるのがやはり大事なんですね。速い時は、だいたい50km/hで目の前を走り抜けるので、迫力はかなりのものです。建物の雰囲気、そしてリードする車がプジョー、ヨーロッパのどこかに来たようでした。
さて、子どもの部ですね。上から下まで一流ブランドで固めた子、ダウンヒルバイクで勝負に挑む子、そういった光景は大人の大会では見受けられないので非常に新鮮です。両親の応援がすごく、写真を撮るのが難しいです。もちろんOpen Menの部よりも、応援は多かったように思えます。
一休み。写真の様な2人乗りのほか、向かい合わせ乗り、水平乗り、サドルに立ち乗りなど、子どもの頃、挑戦した妙技の数々を見せてくれます。リカンベント、小径車の部の始まりです。ブロンプトンを駆るお洒落な女性もいれば、自分で作ってきた人もいました。この部には、残念ながらプライズは無く、目立ち重視、鳥人間コンテストに近いでしょうか。
最後に、ニュージーランドクライテリウムチャンピオンを決める公式大会が残されています。揃いのジャージを着た、いわゆる本格派も目立つこのレースは、選手が通り過ぎるときの音が全然違い、レベルの高さを感じました。レース後半に差し掛かる頃には、周辺のカフェやバーの人が皆出てきて、人だかりが出来るほどになっていました。
優勝したのは24歳の、、名前は忘れてしまいましたが、そのお母さんが僕の横にいて、息子のカバンを持ち上げ、「何か必要な物ある?何着る?シャツ着る?お腹すいた?」と、いきなりの質問攻撃。息子はそれに対し、少しうざそうに「長袖のシャツだけでいい。」、お母さんは「もういらないの?それだけでいいの?」と少し残念そうでしたが、めげずに質問攻撃を繰り返していました。母親はどこの国でもあまり変わらないのかもしれませんね。