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留学生便り

2014年2月号

新学年スタート / Garin Collegeについて / ラグビー、オペラ観戦など

ご無沙汰しております!リアルニュージーランドスタッフの藤井優子です。
さて、今年も1月末から続々と学生がネルソンに帰ってきました。 今年からネルソンの学校へ通いだす3人の中高生も到着。希望と不安を胸に、学生生活が始まりました。

今回は3人ともネルソンの隣町Richmondという町のGarin Collegeに入学しました。
ネルソン・ボーイズカレッジと比べて、ずっとこじんまりとした新しい学校で、基本的にカソリックの学校です。人数が少ないことによって、ひとりひとりの生徒のケアがしっかりしていることもあり、地元でもウェイティングリストができるほど人気のある学校です。特徴的なのは、Religion(宗教)のクラスがあるのですが、キリスト教の勉強というよりは、日本でいうと倫理、道徳に近いイメージですね。

また、ドラマ(演劇部)や楽器をやっている生徒も多く、今回3人来た学生さんのうち、2人は早速、バイオリンとギターを個人レッスンで習い始めました。 もう一人のS君もドラムを習っているので、バンドが組めそうですよね~!

さて、そのうち2人はお母様と一緒に来ましたが、はじめの数日は一緒に過ごしますが、すぐに寮生活が始まります。本人もお母様も同じ町にいても離ればなれになることに、とても不安だったようです。約1週間の滞在の後の帰国の際には、特にお母様が泣かれてしまうことが多いのです。。

学生生活に慣れるまでには、まだまだ時間がかかります。
はじめは何を言っているのか全く分からないところから始まり、少しずつ、少しずつ。。1ヶ月たったいま、「本当にやっとだけれど、少し慣れました。」と話してくれました。私たちも話を聞いてあげることは出来ても、自分で乗り越えていくしかありません。でも、卒業生の子が口をそろえて言うのは、「はじめのあの大変な時期を乗り越えられたことが、今までの人生の一番の自信になっている。これからもつらい時は、それを思い出せば、何とかなる思う。」ということです。そんな風に笑って言えるように、頑張ってほしいものです!

さて、2月のイベントもたくさんありました。
まず、ラグビーのSuper 15の試合観戦です!2月からニュージーランド、オーストラリア、南アフリカからそれぞれ5チーム、計15チームが約半年にわたって戦います。そのプレマッチがネルソンで行われました。ラグビーをプレイしているK君の解説つきで、みんなで観戦しに行きましたよ。

また、ネルソンボーイズ・カレッジのYear10の男の子2人は5日間の恒例のアウトドア教育プログラム、Mataki Lodgeツアーに出かけました!大きな荷物を持ち、森の奥深くの山小屋を目指します。都会っ子には大変な冒険ですが、無事帰還してきました。

2月22日には、ネルソンの夏の大イベント、Opera in the Parkという野外オペラコンサートへ出かけました。ラグビー場で本格的なオペラが楽しめるのです。とはいえ、キャンプ用のいすやシートを持ち込んで、食べたり飲んだり、みんなでリラックスしながらの観賞になりました。

その他にもネルソン日本人会のBBQパーティに出かけたり、残り少ない夏を楽しんでいます。
では、また次回!
(藤井 優子)

2013年10月号

スクールホリデーの過ごし方 / Leaver's Dinner / 剣道チャンピオン

さて、先月末にTerm 3(3学期)が終わり、スクールホリデーがはじまりました!2週間のお休みの過ごし方はいろいろです。S君は、ニュージーランド人のクラスメイトのお家へ2週間遊びに行きました。その子のお家はウェストコーストの田舎町。家族で牧場を経営しています。そこのお母さんは、鞍のついていない裸馬も乗りこなすそうです!実家が東京のS君にとっては、大きなカルチャーショックですよね。
クリスマス休暇には、そのクラスメイトのKiwiの子が今度はS君の東京のお家に遊びに行くようです。

そして寮に残っているO君とG君を誘って、かねてからリクエストをされていた餃子パーティを藤井家でやりました!クライストチャーチのアジアショップで冷凍の餃子の皮をたくさん買ってきたのですが、半分ほど解凍に失敗してしまい、急遽、自分たちで皮づくりにも挑戦。野菜切りから、皮、肉詰めまで、フル回転で手伝ってもらいました。
5月に来たばかりのころは、包丁の使い方も危なげでしたが、藤井家に来てもらう度に手伝ってもらっていたので、今ではすっかり上手になりました。 ふたりとは、ネルソンの地元のラグビーチーム、ネルソン・マコーズの試合も一緒に観戦しました。

21日には、インターナショナル生が一堂に集まり、卒業、帰国などで学校を離れる生徒を送る、Leaver’s Dinnerがネルソンボーイズで催されました。最終学期Term4も始まり、シニアの学年(Year11~13)は11月からNCEA(全国の統一の試験)に入ります。NCEAに入ると、みんなが一堂に会するのも難しいので、通常NCEAの前に行われます。2011年に被災してネルソンにやってきたK君もいよいよ今年で卒業です。全員の前に呼び出され、先生からK君がどうしてネルソンにやってきたのか、どんな生徒なのか、進路はどうするのかなど、紹介がありました。スタッフの華世ちゃんと一緒に行ったのですが、そのような場面をみると、毎年のことながら涙がこみ上げてきますね。

26日には、G君の剣道の試合がネルソン・ガールズカレッジで行われました。ニュージーランドの南島のチャンピオンを決める大会です。なんとG君、年齢別&階級別にて見事南島チャンピオンに輝きました!地元紙ネルソン・メールという新聞にも、チャンピオンとして後日紹介されていました。

さあ、来月はいよいよNCEAが始まります。NCEAの試験のないジュニアの生徒たちにとっても、いよいよ今年の留学生活のラストスパートです。
(藤井 優子)

2013年9月号

大学の研修旅行 / Year11からの選択科目について

8月末から9月にかけて、東京のある女子大学の12人の学生さん&引率の先生2名の計14名の皆さんが、約2週間のニュージーランド・スタディツアーにやってきてくれました。

リアルニュージーランドの教育部門では、大学の研修・スタディツアーも提案、実施しています。最近は各大学とも海外でのスタディツアーに力を入れています。学部、学科、また先生によって、要望はさまざま。リアルニュージーランドが、計画段階から密に連絡を取り合い、イメージを形にしていきます。

例えば・・・
・ニュージーランドの国立専門学校で英語のコースや、ツーリズム、ホスピタリティコースを経験しながら、いろいろなアクティビティを体験する
・ニュージーランドの環境省を訪ね、環境対策や、国立公園の運用に関する政策についてセッションをする
・ニュージーランドの農業に関して、関連企業・団体への訪問、見学
・先住民族マオリ族との交流を通して、その文化や思想を学ぶ
・国の基幹産業のひとつである観光産業について、観光局や現地オペレーターを訪ね、現状や政策についての話をする

以上、あげればきりがありませんが、各大学とも様々な要望があります。
そこでリアルニュージーランドでは、日程や予算、希望をふまえて、スタディツアーの計画立案 / 各政府機関、企業団体、学校との交渉&プログラムの作成などを行います。
もちろんツアー全体の宿泊、交通の手配など、トータルでコーディネート。ツアーに同行、通訳なども行います。

今回のスタディツアーは、ネルソン・ウェリントン・オークランドを拠点としました。
ネルソンではエイベルタズマン国立公園のトレッキング&カヤックを体験しながら、国立公園内で大きく観光のオペレーションを行っている会社の代表者とのミーティング。また、マオリ民族の集会所マラエでのマオリの歴史、文化の学習体験。環境保護省のDOCのスタッフとともに、ペスト(害獣)コントロール・植林のお手伝いなど。
ウェリントンではDOC本局へ訪問。自然との共存、環境政策についてなど、DOC職員とセッションが行われました。
またNZの代表的な博物館Te Papaミュージアムを訪問、特別にスペシャルガイドツアーを企画しました。

これ以外にも盛りだくさんの内容なのですが、ネルソンでは一緒にラグビーの試合を見に行ったりもしました。ちょうどダニーデンのオタゴチームで頑張っている田中選手も出場した試合でした。試合後は記念撮影や、お話しすることもできましたし、ラグビーの本場で頑張っている田中選手の姿に何か感じ取ってもらえたのではないでしょうか。

中高生も元気に頑張っています。
Year11(日本の高1)からは、基本的な国語(英語)、数学以外は、科目を選択することになるので、その説明会にYear10のS君と一緒に参加しました。
基本的にニュージーランドの大学(オーストラリア、イギリスなども含め)へ進学する際には、Year11からの成績の積み重ねが大事になるので、将来のやりたいこと、進みたい方向を見据えて、科目を選択する必要があります。もちろん将来やりたいことを決定することは難しいと思いますが、自分がどんなことに興味があるのか、やりたいことがあるのか、などをきちんと考え始める年齢ということになるのでしょう。
こちらに留学に来たばかりだと、大人に対して自分のやりたいことを表明することをためらう学生も多いですが、1年もたてば、みんなけっこう堂々と話してくれるようになります。10代の成長を見られることは、驚きの連続と、私たちにとっても大きな刺激を与えてくれるありがたい経験です。

さて、9月の末からは、2週間のスクールホリデーにはいります。
ではまた来月。
(藤井 優子)

2013年8月号

社会人の方の留学について / もちつき大会 / M君の卒業 / 留学をお考えのご家族の下見旅行

今月も、2週間の短期語学留学に社会人の方がネルソンに来てくれました。お仕事をしながらも3週間の休暇をとり、その休暇を有意義に使いたいということで、NMIT(ネルソンにある国立の専門学校)にて2週間の英語ブラッシュアップコース、そして残りの日は思いきり旅行を楽しんでいらっしゃいました!

私たちリアルニュージーランドスタッフも、入学の手続きだけでなく、お迎えからネルソンでの生活のご案内など、少しでも不安なことが解消され、思いきり滞在を楽しんでもらえるようなサポートをいつも心がけています。

とはいえ、押さえるところはきちんと押さえるのは当然ですが、街で一緒にお茶をしたり、私たちの自宅兼オフィスに遊びに来てもらったり、、私たちも一緒に楽しませてもらっています!やはり社会できちんと働いて、いろいろな思いを持ってネルソンに短期・長期留学にいらっしゃる方々の話は、私たちにとっても刺激的です。

長期留学の方の場合は、はじめの数か月は英語を集中的に勉強して、その後、同じ国立専門学校のなかにある別のコース、例えばホスピタリティ、ツーリズム、IT、ワイン醸造などのコースに移る方もいらっしゃいます。“英語を学ぶ”よりも、“英語で学ぶ”ほうがずっとハードルは高いですが、英語の伸びの速さだけでなく、何よりも交友関係含め、世界が一気に開ける快感がありますよね!

さて、中高校生は相変わらず頑張っており、そしていつも日本食に飢えています。ということで8月10日(土)は藤井家でお泊り&手巻き寿司パーティにすることにしました。サーモン、ひらまさ、マグロ、タイ!!ネルソンの港に上がる魚をわざわざ工場まで仕入れに行き、準備も万端!しかし、少しはお肉も・・・と思って用意したチキン手羽煮のほうに子供たちの食欲は集中。お刺身たちを横目に、最初にお肉をたいらげていたのでした。。ま、中学生だものね。。お肉のほうが良いよね。。。翌日はおなかいっぱい食べた分、プールでたくさん運動していました。

翌週18日の日曜日は、ネルソン日本人会主催のもちつき大会です!大人子供合わせてなんと約100人が参加しました。地元に住む日本人以外でも、日本好きな地元の人たちも参加してくれました。中高生達ももちろん参加。雑煮、きなこ、あんこ、磯辺と何度も列に並んでお餅をほおばっていました。

24日(土)は、4年間ネルソンカレッジで頑張ってきたM君の卒業お祝いディナーでした。中学を卒業して、こちらの学校の中3にあたる学年Year10に入学。振り返るとあっという間の4年間。11月の卒業よりも一足先にネルソンを離れることになりました。将来もアート方面に進むという目標のため、最後の2年間はアートを中心の専攻。素晴らしい作品の数々を残してくれました。

またその夜はNZの誇り、オールブラックスとオーストラリア代表のワラビーズのラグビーの試合もあったので、中高生4人を連れて、藤井家にお泊り。もちろんみんなでAB’sの応援です!そして翌日は、M君のホームステイファミリーもご招待してのフェアウェルパーティでした。

また8月は、来年、再来年から留学を考えている中学生のお子さんと親御さんが二組ほど下見にいらっしゃいました。学校見学を終えると、緊張と興奮でクタクタです。まだ13歳、14歳のお子さんをひとり海外に出すのですから、親御さんも真剣です。学校関係者や、私たちだけでなく、実際に学校に通っている留学生たちとも会ってもらい、イメージをふくらませてもらいます。

そうそう、今月は大事な保護者面談もありました。各教科の先生に会い、授業への取り組み方、今後のアドバイスなどを話し合います。7分刻みにインタビューがずっと続くので、こちらも気が張りますね。それを学生や親御さんに連絡、みんなが共通認識を持って、協力しながら学生生活をさらによりよいものにしていくきっかけにもなりますね。

さあ、9月は大学のフィールドワーク・トリップで、女子大生の皆さんがいらっしゃいます!準備もラストスパートです!
(藤井 優子)

2013年7月号

ニュージーランドの学校について / K君のアメリカUCバークレー・リーダーシッププログラム参加

リアルニュージーランドでは2010年から、ニュージーランドで勉強したいという学生・社会人のための留学業務を始めました。(※私たちは親密に学生と関わりたいという気持ちから、地元のネルソンでの受け入れを主に行っています。)

この留学生便りでは、ネルソンに留学している学生さんたちの日常を少しだけご紹介できればと思います。留学を考えている皆さまのイメージつくりのお役に立てれば幸いです。

学生さんの種類はさまざまです。中学生の途中から来る子、中学卒業後の高校進学のタイミングでやってくる子、また社会人、ワーキングホリデーの方で英語を勉強したい、または英語で何かを勉強したいと望む方。またその理由も皆さんそれぞれ違います。なかには日本の学校になじめず、学校に行かなくなったが、環境を変えて再スタートしたいという子もいます。

去年の11月には、高校の卒業生を2人送り出しました。2人とも3年間ネルソンの高校に通いました。2人とも現在は日本に帰国しましたが、希望通りの学校へそれぞれ進学し、時折メールをくれますが、ひさしぶりの日本での学生生活をエンジョイしているようです!

さて、7月はそれぞれのカレッジの第2学期が終わり、2週間のスクールホリデーがありました。
カレッジとは、日本で言うと中学2年生~高校3年生の子が通う学校になり、Year9~Year13という学年割になります。またニュージーランドでは、学校は2月~12月まで。4学期にわかれており、基本的には1学期は10週間、その後2週間のホリデーをはさみます。

今年の5月の第2学期から新たにネルソンカレッジにやってきた3人の男の子にとっては、はじめてのホリデーです!
そのうち2人は中学1年を日本で終えた後、あとの1人は中学卒業後、ネルソンにやって来ました。
それぞれ日本で習っていた剣道やラグビーをネルソンでも続ける事になりました。弊社の代表藤井は無類のラグビー好きなので、ネルソンカレッジで試合がある週末は、応援に駆けつけています。S君は現在Under16のチームでプレイ中。2試合目では、見事トライも決めました!ラグビーを通じてたくさんの友達もできているようです。

またYear13のK君はとても貴重な体験をすることになりました。
ソフトバンク主催の「TOMODACHI サマー2013ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」に、この夏参加する事になったのです!
http://usjapantomodachi.org/ja/2013/07/7800/
選考を勝ち抜いた東北の高校生100人が、カリフォルニア大学バークレー校に向けて7月下旬に出発しましたが、そのうちのひとりにK君も選ばれたのです!
K君はまだアメリカにて3週間のプログラムに参加中。8月中旬にネルソンに戻ってきます。今からお土産話が楽しみです。

今月の更新はこのあたりで。。。
8月は保護者面談や、餅つき大会などイベントがたくさんです!
またぜひお読みくださいね~。
(藤井 優子)